穀雨の薬膳|季節の変わり目に取り入れたいケア食材と簡単薬膳レシピ

2025年は4月20日〜5月4日が二十四節気の「穀雨(こくう)」の時期。

春もいよいよ終盤!
この時期は、あたたかくて気持ちのよい気候なのに、なんとなく「疲れが出てきたな」と感じる方も多いのではないでしょうか?

実はこの「穀雨」は、次の季節への準備をする“とっても大切な時期”です。

今回は、薬膳的に見た穀雨の過ごし方や、不調の整え方、おすすめの食材や簡単レシピまでまるっとご紹介します♪

目次

穀雨はどんな時期?

穀雨(こくう)は、春も終わりに近づき、雨が多くなり始めるころです。
「穀雨」という言葉には、春の雨が穀物を潤すという意味が込められています。

そしてこの時期は、「春の土用」にもかぶる、季節の変わり目です。

春に頑張りすぎた“肝(かん)”の疲れが出てきたり、張り詰めていた気持ちが緩み、ストレスや疲労がドッと押し寄せやすいタイミングでもあります。

この時期のキーワードは、

  • 調和肝脾(ちょうわかんぴ)

つまり、この時期は春に活発になる「肝」の疲れと、季節の変わり目で負担がかかりやすい「脾(=胃腸)」をいたわることがとっても大事という意味です♪

穀雨に起こりやすい不調と対策

ストレスや情緒不安が起きやすい


春も終盤に近付き、知らず知らずのうちにストレスが溜まりやすく、
その影響が胃腸や睡眠に出てしまうことも。

「なんとなくイライラする」「感情の波が激しい」という方は、深呼吸やため息を意識的に取り入れてみてください。

「はぁ~…」と深くため息をつくだけで、気と血が全身を巡ってくれますよ♪

他にも、おうちで簡単に出来るストレスケア方法をご紹介します♪

  • 深呼吸+のびのびストレッチ
    朝や夜にふぅっと吐きながらのびるだけで、気の巡りがUP!
    ウォーキングでもいいですね♪
  • 酸味+甘味のお茶を飲む
    梅昆布茶+はちみつ、ローズヒップティー+ゆずジャムなどがおすすめ。
  • 天然塩+アロマのお風呂
    香りと発汗で、副交感神経が優位に。リラックス効果ばつぐん!
    特に柑橘の香りは巡りをよくしてくれます♪
  • 気持ちノートを書く
    5分でOK!感情をノートに吐き出すだけで、心がスッキリ軽くなります。

薬膳でのストレスケアには、気を巡らせる食材がおすすめです。

気を巡らせる食材

紫蘇、キャベツ、ピーマン、酒
柑橘類(金柑、オレンジ、レモン、みかんなど)
ハーブ・スパイス(三つ葉、クミン、バジルなど)

決断力が下がってきたら…それ、肝と胆の疲れかも?


春が終わりに近づき、春に活発に働く五臓「肝」の疲れもたまって働きが低下していやすい時期。

五臓「肝」は六腑「胆」と連携していると考える中医学では、胆も同様に弱ってしまいます。
そして、胆が弱ると「決断力が低下する」と言われています。

「やりたいことがあるのに一歩踏み出せない?!」

という方は、今は無理に動かず、“準備のとき”と思って自分を責めずに過ごしましょう。
この時期の不調だとふわ~っと考えてリラックスしてみてください♪

次の時期には踏み出せるようになっているかもしれませんよ^^


とはいえ、食材で「肝」を癒してケアしてあげましょうね♪

肝をケアする食材

血を補う食材
にんじん、ほうれん草、いわし、あさり、パセリ、黒胡麻など

津液(水分)を補う食材
にんじん、アスパラガス、緑茶、牡蠣、帆立、はまぐりなど

肝を養う食材
豆苗、ピーマン、セロリ、ほうれん草、トマト、マッシュルーム、アナゴ、菊花など

湿気で気分が落ち込みやすくなる


雨が増える穀雨では、気分も体も“湿りがち”に。

雨が多くなると、身体にも余分な水分が溜まってきてしまいます。
そんな方は、潤いを与える食材系を控えめにすると◎
また、水分の飲みすぎもからだに余分な水分を作るので飲みすぎも注意です。

水を飲むなら「体温より高い温度の水」を飲みましょう!

穀雨におすすめの食材

新玉ねぎ(旬:3~5月)

  • 気と血の巡りを良くする
  • 余分な水分を排出
  • デトックス効果
  • 胃腸をサポート

気を巡らせてくれるので、ストレス対策にも効果的。
血を巡らせるので、ゲップや頭痛、かたこり改善にも◎

しゃきしゃきっとサラダにしてもおいしいですよね♪

柑橘類

 

  • ストレスケア
  • リフレッシュ効果
  • 胃腸の働きを助ける
  • 咳を鎮める
  • メンタル面のケアにも

柑橘類は、ストレスケア・リフレッシュ効果や、酸味で肝の働きを助けてくれたり
胃腸の働きを助けたりしてくれます♪

この時期はスーパーにもたくさんの柑橘が並ぶので、いろいろ試してみましょう♪

大豆

  • 気を補い、元気をチャージ
  • 胃腸を整える
  • 余分な水を出してくれる
  • デトックス・美肌にも◎

春土用のこの時期は、胃腸を整える・余分な水分を外へ排出することがポイント。
どちらも兼ね備えた大豆は、この時期にもぴったりです。◎
また、大豆には肌をつるつるにしてくれるうれしい効果もあります♪

私はパウチの蒸し大豆をぱくぱく食べます♪

春の薬膳スープレシピ|新玉ねぎで簡単デトックス♪


旬の新玉葱の甘味を最大限に味わうお手軽スープです♪
気血の巡りをよくして余分な水分を外へ出し、胃腸を整えてくれます。
パセリを入れると、デトックス・肝ケアの働きUPです。
季節の変わり目を乗り切りましょう♪

材料

  • 新玉ねぎ:1~2個
  • 水:400ml
  • 塩麹:小さじ2
  • 塩:適量
  • パセリ(お好み)

作り方

① 新玉ねぎを皮を剥いて2〜4等分にカット
② 材料をすべて鍋に入れ、ふたをして弱火で30分煮込む
③ お好みでパセリをトッピング♪

穀雨におすすめの過ごし方


暖かく過ごしやすい気候なので、晴れた日にはぜひ「木」の多い場所で過ごしてみてください
薬膳的に、五臓の「肝」は「木」行に属しています。
だから、「木」の多い場所で過ごすというのは、春に負担のかかりやすい五臓の「肝」をいたわるラッキーアクションなんだとか♪

ただし、土用の時期は「土を触らない」ようにしたほうがいいと言われています。
ガーデニングなど、土を掘り起こしたりするのは次の時期にもちこしましょう◎

    穀雨に重なるイベントと注意点

    穀雨の時期は、大型連休の「ゴールデンウィーク」も重なります。
    イベントの時は生活リズムが崩れたり食生活が乱れたりしやすいですよね。

    自然の中にお出かけしたり、のんびりおうちで過ごしたり、
    どちらにしても「自分のペースでゆったりと」することを意識してみましょう◎

    さいごに

    春の終わり、雨が潤す季節「穀雨」。

    心とからだのバランスをゆるやかに整えて、
    梅雨や夏に向けて元気な土台をつくる時期です。

    「なんとなく調子が出ないな」という方も、
    この時期は“休むことが大切な時”だと、
    自分をやさしく見守ってあげてくださいね。

    あなたの春が、心地よく穏やかなものでありますように♪

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